現在ゲーム機は、据え置きで3機種、携帯で2機種出ているが、 全てのゲームをプレイするには当然全機種を買わなければならない。 全機種を購入したとすると、軽く10万を超える。これはユーザーにとって大きな負担である。 もし、据え置きが1種、携帯も1種であるなら、5万で済むわけであり、 残りの5万はゲームソフトに回すことができる。 ハードを置くスペースも少なくなり、コンセントなどの配線もすっきりする。 もはやメリットしかない。 また、ソフトメーカーも、現状はどのハードで出すかによって売り上げが変わるため、 マルチで出す場合も多いが、マルチにすればその分お金や時間が掛かり、無駄になる。 特に、中小ではマルチで出す余裕もないため、1つのハードに絞って出すことが多いが、 もしハード選択をミスれば売り上げに影響するわけで、社員にとっては死活問題である。 例えば、DSは一時期ブームであったが、その後、PSPが盛り返し、 Wiiも今ではサードは全く売れず、サードの売り上げはPS3に完全に負けている。 そして、海外での売り上げに期待するならば、360でも出しておく必要がある。 これほどユーザーが分散していては、ソフトメーカーはどの機種を選択すればいいのかわからない。 最近のゲームは特に開発に時間が掛かるため、1年2年先のハードの状況を想定しなければならないが、 そんなことは完全には不可能である。 結果、Wiiが今売れているから今後も売れるであろうと予測して、ソフト開発がスタートする。 しかし、出た時には状況が様変わりし、爆死するのである。 ユーザーも、全員が全機種持っているわけではない。 もしやりたいゲームがあってもハードがないため、泣く泣くあきらめる場合も多いだろう。 開発費が掛かり、売り上げも下がり、無駄も多いこの現状。 どう考えてもデメリットしかない。 現状は、任天堂もSCEもMSもそれなりに成功してしまっているため、 現実問題としてはハード統一はないだろうが、 ゲームの売り上げが下がっている現在、ハード戦争などやっている時ではない。 ハードメーカーの本当の敵は、映画や音楽、漫画などの他メディアである。 任天堂、SCE、MSは手を組んで、統一ハードの開発を速やかに進めるべきである。 |