続編ゲームに変化はいらない

人気ゲームの続編と言えば、ゲーム内容に関係なく売れるものである。
1が面白ければ2を買う。漫画や映画と同じく、それは当然のことだろう。
しかし、時にその続編はユーザーを裏切ることがある。
それが、変化した続編である。

例えば、人気シリーズのポケモンは毎回システムが同じである。
新要素が若干加わることもあるが、基本システムは大して変わらない。
前作を気に入ったユーザーは安心して続編をプレイできるだろう。
これは、2Dマリオもモンハンもドラクエもほぼ同じと言える。
では、逆にシステムが変化したらどうなるだろうか?

例えば、FFシリーズを見ると、ジョブシステムや魔石、マテリアシステムなどがあるが、
アビリティーシステムが少し変わっただけで、それほど変化はない。
しかし、FF2の熟練度制、FF8のジャンクションシステムはかなりの変化だ。
特にFF8はMPがなくなり、魔法を敵から吸い取り、更に魔法を装備してステータスを強化するという
かなりの変化球なシステムになっている。
また、FF10のスフィア盤による強化や、FF12のシームレス戦闘、FF13のオプティマシステムもかなりの
変化と言えるだろう。
システムが変化すると、ユーザーはシステムを覚えなければならない。
特に、続編は安心して遊べるから買ったわけであり、そこで今まで面白かったシステムが変更されて
つまらなくなっていたらユーザーは納得がいかないだろう。

毎回同じだとマンネリになる、という奴がいるが、システムがいくら同じだろうとストーリーやキャラクターが
異なればそれは新作であり、マンネリではない。
スマブラDXを買った人間がなぜスマブラXを買うのか?
それはキャラが増えているからである。
ポケモンも、新ポケモンを集めて育てるのが楽しいから新作を買う。
システムの変化を期待して買うわけではない。

そもそも、一番マンネリと感じるのは開発者である。
何十年も同じようなシリーズのゲームを作っていれば飽きるだろう。
また、ヒットの見込めない新規作品はなかなか作らせてくれない。
だから、シリーズ物で新しいことをやりたくなる。
しかし、良いシステムというものは何度も繰り返し使われ、徐々に改良されていくべきものであり、
コロコロ変えるべきではない。
農家の人は品種改良を繰り返しながら、毎年同じ野菜を作っている。
続編ゲームも、徐々に品質を向上させながら、同じものを作るべきなのである。
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