格闘ゲームはなぜ売れないのか?

先日、スーパーストリートファイター4が発売され、格闘ゲーマーは楽しいゲームライフを送っていると思うが、
発売後2日間の売り上げは、PS3版が5万本、360版が2万本という結果となった。
完全な新作ではなく、バージョンアップ版ということもあるが、それでもあまり売れていない。

以前の記事で、格闘ゲームは複雑化していないことを検証したわけだが、
今作ももちろん複雑化はなく、スト2をやったことのあるユーザーならすんなり入れるゲームだ。
もちろん、やったことのないユーザーでも、難易度を選べたり技を練習するモードも用意されているので問題はない。
値段も5000円以下と安く、オンライン対戦も完備。
キャラも豊富で、クオリティーも高いこのゲームがなぜ売れないのか?

ゲームが売れない原因と言えば、まずは見た目だ。
どんな面白いゲームでも、見た目が悪ければ手に取ってもらえない。
このゲームの場合は、キャラがごつく、あまり格好良くない。
しかし、新作ならともかく、今まで人気のあったキャラなのだから、今更問題ではないだろう。

では、シューティングと同じく、ボリュームのなさだろうか?
格闘ゲームは元々アーケード、ということもあり、ボリュームは少ない。
キャラを選択し、8人ほどのCPUを倒せばエンディングである。
単純にエンディングを見るだけなら、それほど時間は掛からない。
現在売れているゲームの多くは、プレイ時間が長い。
龍が如く、メタルギア、バイオハザード。どれもムービーを含めると、クリアまで20時間は掛かるだろう。
ドラクエやポケモンなどのRPGももちろん長い。
マリオはアクションだが、全ステージクリアまでは結構掛かる。

多くのユーザーは、ゲームを買う時に、長く楽しめるかどうかを考える。
実際、格闘ゲームも対戦を目的とすれば長く楽しめるのだが、
それはポケモンも同じで、結局は一人用でどれだけ遊べるかが問われる。

格闘ゲームの楽しさはそのままに、世界観やストーリーを長く楽しめる新しいモード。
そのようなボリュームのあるモードが加われば、格闘ゲームはもっと売れるかもしれない。
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