俺的微妙ゲーその91『ゲームセンターCX 有野の挑戦状2』

ゲームセンターCX 有野の挑戦状2
シリーズ2作目となるこのゲーム、微妙である。

このゲーム、前作と同じく各ゲームの課題をクリアしていくというもので、相変わらず挑戦クリア→最初からスタート
なため、セーブができないゲームの場合は何度も1面をやることになるのが面倒くさい。
ただ、今回は挑戦が難しくてクリアできなくてもギブアップで先に進めたりと更に易しい作りで、
前作の一部のゲームのアレンジ版も収録されるなど、ボリュームは高まっていると言える。

それでは、今回も収録されている各ゲームを見ていこう。

<ウィズマン>
パックマンを元にしたゲームで、赤と青のロッドによって取れるドットの種類が変わるという少し捻りのある
システムで、これはこれでまあまあ面白いが、ロッドを取ればいつでも攻撃できるため、
逃げながらドットを集めるスリルのようなものはなく、スピード感もない単調なゲームとなっている。

<無敵拳カンフー>
スパルタンXのような感じだが、動きはカラテカを意識したのかもっさりでいまいち爽快感がない。
一応、色々なボスが用意されているのは良いが、雑魚戦はいまいち面白くないゲームであると言える。

<デーモンリターンズ>
アイテムで巨大化するというスーパーマリオのようなゲームだが、ライドシステムという敵の上に乗って進む
アクションがいまいちやりにくく、必要性も感じられず、ブロックを破壊しながら進むのはそれなりに楽しいが、
慣性のない動きはいまいちステージ攻略の楽しさが薄いゲームになっている。

<課長は名探偵>
ファミコン探偵倶楽部とさんまの名探偵を合わせたようなアドベンチャーで、CXのスタッフが多数登場する
のは良いが、普通に殺人事件にすればいいものを、ゲームソフト工場の七不思議を調べるというつまらない
ストーリーにしてしまった挙句、後半は謎の宗教団体の陰謀を阻止したりと、全く面白くない。
やはり、ここはシンプルにADが次々死んで有野探偵が解決する、と言ったものにすべきだっただろう。

<ガンデュエル>
普通の平凡なシューティングでそれなりに無難に遊べるが、前作のスタープリンスと比べるといまいち
爽快感がなく、良くなったのはCPUと同時プレイができることぐらいであると言える。

<トリオトス>
同じマークのブロックが3つ揃うと消える、というよくあるルールだが、落ちてくるブロックが3個セットの
ためにやりにくく、連鎖もやりにくい。設定ではテトリスをイメージした感じだが、内容はコラムスになって
しまっているのもいまいちであると言える。

<ガディアクエストサーガ>
前作にもあったRPGの続編だが、相変わらずエンカウントが高く、ダンジョンはやたら長く、雑魚も強いという
糞バランスで、攻撃時の邪魔なスロットもそのままで面白くない。
ドラクエを意識するなら、もう少しストーリー性や遊びやすさも欲しいところである。

<スーパーデーモンリターンズ>
グラフィックがスーファミレベルになったデーモンリターンズで、上下にも攻撃できるようになった以外は
さほど変わらず、やはりマリオと比べると物足りなさを感じる残念な出来であると言える。

結局、今回も特に面白いゲームはなかったが、ファミコン風味の新作を作る、というコンセプトは良く、
この辺は任天堂やカプコンやコナミも真似して欲しい部分ではある。
現在、3DSのダウンロード用ゲームは色々出ているが、購買意欲をそそらないものばかりで、開発会社も少なく、
いまいち盛り上がりがない。パッケージソフトが開発費の高騰で続編だらけになるなら、こっちで色々な
新作を出すべきだろう。
見た目は豪華だがQTEやムービーだらけでどんどんつまらなくなる大作ゲーム達。
たまには、見た目はしょぼくてもゲーム内容は面白い。そんなゲームも出して欲しいものである。
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