俺的微妙ゲーその63『クロックタワー』

クロックタワー
スーファミやPSで出たこのホラーゲーム、微妙である。

このゲーム、少女が屋敷でハサミを持った不気味な殺人鬼から逃げつつ脱出を図るという内容で、
あのダリオ・アルジェント監督の映画、フェノミナに影響されて作っただけに、いきなり現れる殺人鬼の
演出や、隠れてやりすごしながら進んでいくゲーム性など、非常にホラーなゲームに仕上がっている。

しかし、キャラの移動は全てカーソルで指示して行うためにやりにくく、移動速度も遅く、
マルチエンディングなのはいいが、グッドエンディングを見るためには攻略を見ないとわからないような
手順を行わなければならないのが辛い。
また、PS版は体力の回復スピードが上昇したのは良いが、やはり移動速度は遅くヒントもないなど、
いまいち遊びやすくなっていない。

その後、2はしょぼいポリゴンになっていまいち恐さが薄まり、ゴーストヘッドではなぜか舞台が日本に
なって殺人鬼が鎧武者などになるというよくわからない外伝になり、
PS2で出た3ではベラベラしゃべって恐くない殺人鬼や、弓を使って戦うつまらないボス戦など、
劣化し続けて終了したこのシリーズ。
バイオのように敵を倒しながら進むホラーゲームは多いが、こういう倒せない敵から逃げる
ホラーゲームもまた違った面白さがあるだけに、もう少し色々と出て来て欲しいものである。
inserted by FC2 system