俺的微妙ゲーその60『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D』
ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D
PS1で1度リメイクされ、今度は3D化されたこのゲーム、微妙である。
前作のジョーカー2はポリゴンがしょぼすぎてひどいものだったが、今回はまあまあ綺麗になり、
モンスターの数も600種類以上になるなど、そこは正当な進化を遂げている。
また、3D化されたために街は広くなったが、各拠点にはルーラでワープできるため、移動の煩わしさはなく、
快適に進めることができる。
更に、4人パーティーになり、スタンバイを合わせれば8人のモンスターを1度に連れていけるのも、
良くなった部分であると言える。
しかし、旅の扉に行ってボスを倒し、王様のコメントをもらって次の扉へ行く、の繰り返しな展開は
やはり単調であり、ダンジョンも自動生成で同じような地形が何回も登場したりと、いまいち探索の楽しさが
なく、ひたすら井戸を探して下に下りるという何とも作業的なゲームなのはGB版と変わりがない。
また、ジョーカー2も同じだったが、戦闘中のカメラワークが悪く、味方と敵が同じモンスターの場合は
どちらがどちらを攻撃しているのかわかりにくいのは変わらず、攻撃の演出も、
Wiiのバトルロードビクトリーは良くできていたが、今作はいまいち格好良さがなく、全体的にしょぼい。
そして、前作でいらなかった巨大モンスターはスペースを2、3枠消費する、という糞仕様はそのままで、
おおにわとりは2枠、メドーサボールは3枠でやたらでかいなど、いまいち見た目にも納得がいかず、
スカウトアタックシステムも、やはりモンスターを倒すと確率で起き上がって仲間になる従来のシステムの
方がテンポは良かったわけで、この部分は変更する必要はなかっただろう。
他にも、集めたモンスターのグラフィックを自由に眺めるようなモードがなかったり、配合するために
いちいちオスとメスが必要だったり、ボス系のモンスターを配合するのがやたら複雑だったり、
発動すると1ターン無駄になるいらない特性があったりと、いまいちな部分も多い。
それでも、前作に比べれば大分ましであり、ひたすらモンスターを捕獲して育成して配合するのは
それなりに楽しく、歴代の名シーンで戦えるボス戦などは、原作をやっていれば楽しめる部分であろう。
ドラクエ10はオンライン専用の別ゲーとなり、FFなどの新作は糞ゲーだらけのスクエニ。やはり、
今後もリメイクを連発して、昔のエニックスとスクウェアは凄かった、ということを後世に語り継ぐのが、
一番の存在意義であると言えるだろう。