俺的微妙ゲーその54『キングダムハーツII』

キングダムハーツII
前作から一年後を描いたこのゲーム、微妙である。

このゲーム、前作と同じく攻撃モーションはなめらかで、更にスピーディーになり、仲間と連携して攻撃する
必殺技のようなものも加わり、よりバトルが面白くなっている。
また、ディズニーの世界も、前作に登場したものもあるが、新たに蒸気船ウィリーやライオンキング、
パイレーツ・オブ・カリビアンが加わったりと、前作以上のボリュームとなっている。

しかし、相変わらずグミシップのシューティングやミニゲームはいまいちで、今回は同じワールドに2回
行かせられたり、何よりゲームが始まって最初に操作するのはソラではなくロクサスという別キャラで、
それがまたやたら長いのが煩わしい。
その上、今回はXIII機関というオリジナルの悪役が加わったためにディズニーの悪役の存在感が薄まり、
ストーリーも、闇に心を奪われてハートレスになった人間が強い心や思いを持っていると稀にノーバディが
生まれる、というよくわからない設定が加わったり、心を大量に集めてキングダムハーツを完成させるのが
XIII機関の目的だの、完全にディズニーキャラが空気な野村ゲーへと変貌している。

しかもこのストーリー、いまだに外伝などでだらだらと続いており、
最近出たキングダムハーツ3DではXIII機関を作った目的はキーブレード戦争を起こすためで、
そのために13の器が必要だったことが明らかになるなど、ストーリーの小出しっぷりがひどい。
せっかくディズニーキャラを使うなら、XIII機関はディズニーの悪役連合にしたり、
それに対抗するために正義役のキャラも団結させて戦わせるなど、仮に同じようなストーリーだったとしても、
ディズニーキャラで盛り上げることはいくらでもできただろう。

13人の闇の探求者と7人の光の守護者が対決するという次のキングダムハーツ。
その中に含まれるディズニーキャラはミッキーぐらいであり、今後もディズニーの空気っぷりは続くことだろうが、
最近はそこに更に糞システムが加わり、オリジナルのゲームとしてもつまらなくなっているこのシリーズ。
初代をプレイした時は、良いゲームが登場したと思ったものだが、今ではもはや期待感はゼロ。
ディズニーの世界も、有名所はほとんど使ってしまったわけで、最近はディズニー自体がろくな映画を作って
いないこともあり、残るのはダンボとトイ・ストーリー程度しかない。
ネタも切れてきたこのシリーズ、次辺りで終わらせるのも、良いかもしれない。
inserted by FC2 system