俺的微妙ゲーその51『ドンキーコング&ドンキーコングJr.』

マリオとドンキーコングの息子が活躍するこのゲーム、微妙である。

ドンキーコング
まずはドンキーコングだが、マリオを操作してタルをジャンプで飛び越えたり、足場を上手くジャンプで
進むゲーム性はシューティングだらけだった当時としては画期的であり、ジャンプアクションゲームの原点
とも言える良い出来である。
また、敵を飛び越えた瞬間やアイテムを取った瞬間にウッドペッカーの鳴き声のような楽しい効果音が鳴るなど、
センスの良さを感じさせる。
しかし、ハンマーで敵を攻撃できるのはいいが、持ったままだとハシゴを上れないために効果が切れるまで
待たなければならず、やはり全部で4面のために飽きやすく、ファミコン版は更にステージが削られて全3面に
なるなど、面白いとは言え、すぐに飽きる内容となっている。

ドンキーコングJr.
そして、2作目のドンキーコングジュニアでは、前作ではヒーローだったマリオがなぜか悪役になり、
ワニや鳥などを放ってジュニアを攻撃してくるという今では考えられないような内容だが、
前作に比べてツタを上るアクションが加わり、ジャンプ台も登場するなど、よりアスレチックに進化している。
残念ながら、攻撃方法は果物を落として敵に当てるだけになり、今回も4面しかなく、なぜか3面では宇宙に
行ったりと良くわからないストーリーになっているが、それでも当時のゲームとしては他社のゲームとは一味
違ったアイデアやセンスのあるそこそこ面白いゲームと言えるだろう。

それにしても、3DSでも近々配信されるドンキーコングJr.。
アンバサダーなら無料でもらえるが、買えば500円と高い。
しかも、Wii版を買っていたとしても移行できず、もし3DSでやりたければ、また買わなければならない。
今後3DSのVCでファミコンゲームは徐々に増えていくと思うが、
DSiウェアは3DSに移行できるが、ファミコンは移行できない、というのは何とも中途半端な対応である。
どっちにしろ、全4面しかないゲームを今の時代に500円で売る、というのは明らかなぼったくりなわけで、
ステージを50面ぐらいに増やしたリメイク版などを配信して欲しいものである。
inserted by FC2 system