俺的微妙ゲーその49『引ク押ス』

引ク押ス
3DSのダウンロード用ゲームとして出たこのパズルゲーム、微妙である。

このゲーム、ブロックを押したり引いたりしながらジャンプで上に登り、ゴールを目指すというもので、
試行錯誤しながら上手くゴールできた時の達成感はそこそこあり、ステージを進んでいくと穴に入ってワープ
できたり、スイッチを押すとブロックが飛び出る仕掛けがあったりと、飽きさせない工夫もしてある。
また、ステージにはファミコンのマリオやリンクのドット絵を再現したようなステージもあり、見た目的にも
それなりに面白みがある。

しかし、これが面白いか？と言われれば、いまいち、と答えざるを得ない。
なぜならこのゲーム、達成感はあるが、爽快感が不足しているからである。
パズルゲームと言えば、テトリスやぷよぷよ、ピクロス、もじぴったんなどが思い浮かぶが、
どれもブロックを壊したり、連鎖をさせたりと、破壊のエフェクトや効果音による爽快感がある。
反して、このゲームではゴールするまではひたすら試行錯誤を繰り返すだけで、特に３つ星の問題は複雑で
難易度も高いため、１問１問に時間が掛かり、非常に疲れる。
最初は問題も簡単でサクサク進み、２つ星の問題はそれなりに歯ごたえもあり楽しさもあるが、
段々と厳しくなり、３つ星ではもはや面倒くさくなって投げ出したくなるこの感覚は、倉庫番に近いかもしれない。

そして、このゲーム、キャラも微妙である。マワシをつけた２等身のキャラが主人公なのだが、何とも微妙な
デザインをしていて、いまいち愛着が沸かない。せっかく任天堂が販売するなら、素直にマリオやキノピオを
出すべきだっただろう。
とは言え、最近出たパズルゲームの中ではそこそこ遊べるこのゲーム、値段は700円と、
ピクロスeや密室からの脱出シリーズに比べれば高いが、3DSのダウンロードソフトの中ではましな方だと
言えるだろう。