俺的微妙ゲーその30『ROOMMANIA＃203』

ルーマニア203プレイ動画
一人の大学生の生活を覗き見するこのゲーム、微妙である。

このゲーム、アパートで巻き起こる奇妙なストーリーや、細かく作られた数多くのテレビ番組やラジオ、
セラニポージというアーティストの曲など、色々と見所はあるのだが、ゲームシステムがいまいち面白くない。
プレイヤーは、テレビやラジオなどをクリックして住人に番組を見させたり、住人のいない間にテーブルを
動かして帰ってきた時の反応を見る、というようなことができるのだが、それで物語が色々と分岐するような
ことはなく、結局は４種類のストーリーを見ることに終始する。
また、各ストーリーを見るためには特定の日の特定の時間にひたすらテレビをクリックしたり、寝ている所を
ひたすらクリックして起こすなどのフラグ立てをしなければならず、これが非常に作業的で面白くない。
ストーリー自体はそこそこ面白いため、まだ楽しめるが、システムだけで言えば糞ゲーと言っていいレベルであろう。

その後、このゲームは続編のニュールーマニアが登場し、主人公が２人に、シナリオも７本に増えるが、
システムは改善されず、ストーリーもいまいちで、特に新主人公がつまらない残念な出来となっている。
このゲームが生まれたドリームキャストでは、シーマンやスペースチャンネル５、ジェットセットラジオなど、
独特なセンスのゲームが次々と生まれたのだが、残念ながらPS2の爆発的な普及に負けて撤退してしまった。
現在のセガは、バーチャもソニックもレースゲームもパッとせず、いまいち存在感が薄いが、
進化を遂げたファンタシースターオンライン２などで、再び勢いを取り戻して欲しいものである。