俺的微妙ゲーその214『キン肉マン マッスルグランプリ２』

キン肉マン マッスルグランプリ２特盛
キン肉マンのキャラが戦うこの格ゲー、微妙である。

このゲーム、ロビンマスクやラーメンマンなどの御馴染みのキャラに加えて７人の悪魔超人や悪魔六騎士が全員使え
たり、ベンキマンやペンタゴンなどの脇役キャラや運命の５王子もいるなどキャラが豊富で、技も原作と同じく多彩で
再現度も高く、そこはなかなか良く出来ているのだが、打撃攻撃のボタンは一つしかなく、投げと必殺技は専用の
ボタンがあるという特殊な作りで、通常必殺技はゲージが溜まらないと出せない上に種類によってゲージを１消費
したり３消費したりとバラバラでわかりにくく、超必殺技のコマンドも統一感がなく、ボタン同時押しなせいで他の
技が暴発したりと、操作性がいまいちすぎて何とも遊びにくい。

また、PS2で出た移植版ではアーケードから全くキャラが増えておらず、原作のシチュエーションを再現すると絵が
手に入るどうでもいいおまけ要素とファミコン版が加わったぐらいでストーリーモードもなく、トレーニングモード
ではキャラを変更しただけで設定がリセットになったりと、何ともやっつけで手抜き感がある。

そもそも、なぜこんな特殊な操作にしてしまったのか？
3D格ゲーで必殺技があるゲームは少ないが、せめて攻撃ボタンはパンチとキックの二つにして大技以外の必殺技は
ゲージなしで出せるようにするなど、バーチャとスト２を合わせたような普通の遊びやすい仕様にすべきだっただろう。

その後、続編は出ず、家庭用では全く出なくなったキン肉マンゲーム。原作では続編の二世が終了してまた初代の
続きの連載が始まっただけに、そろそろPS3で新作の格ゲーを出して欲しいものである。