俺的微妙ゲーその19『Fable3』

フェイブル３プレイ動画
あの世界的有名クリエイター、ピーター・モリニューが手がけたというこのゲーム、前作も微妙だったが、
今作も微妙である。

このゲーム、今回も色々と遊びやすい要素が色々とある。
目的地までの道は光の線を辿っていけばいいので迷うことはなく、クエストは依頼人の元に瞬時にワープできる
ので、移動が面倒ということはない。また、銃は弾薬などがなく無限に撃つことができ、死んでも経験値を少し
失ってその場で復活できるなど、全体的に非常にゆるい仕様である。

しかし、メニュー画面が部屋になったため、装備変更は飾ってある武器防具の前まで歩いていって装備しなけ
ればならず、若干面倒になっていたり、能力上昇は専用の道を進んで宝箱を開けると攻撃力などが上がる、
という特に必要ないものになったり、HPゲージがなくなって、FPSのように画面の一部が赤くなる演出で体力が
表現され、わかりにくくなったり、購入した家は時間と共に傷むために修理費が必要になったりと、改悪点も多い。
アクションも、前作と同じくバリエーションが少なく単調で、たまに発生するトドメのスローな演出が加わったりと、
いまいち進歩が見られない。

そして、ストーリーは、世界を回って共に革命を起こす仲間を集める、というものだが、いまいち盛り上がりがなく、
仲間になるキャラの存在感も薄く、５，６箇所程度の場所を回っただけで終了するなど、ボリュームもない。
後半は、王となって税金を上げたり街を復興させたりできるのは楽しいのだが、単に２つの選択肢を選ぶだけで
自由に街を作ったりすることはできず、いまいち物足りない。
サブクエストの一部にもきちんとイベントが用意されているのは良いのだが、やはりRPGとしての冒険要素や
ストーリー性が全体的に不足している、と言えるだろう。

他のゲームにはない遊びやすさと、町の人と交流したり結婚したりなどのユニークさを持つこのシリーズ。
次回作では、アクション部分やストーリー、ボリュームなどをもう少し頑張って欲しいものである。