俺的微妙ゲーその18『マーヴルvs.カプコン３＆アルティメット』

MARVEL VS. CAPCOM 3プレイ動画
マーヴルキャラとカプコンキャラが戦うこの格闘ゲーム、微妙である。

このゲーム、アメコミ風のグラフィックやムービーは良いのだが、ゲームバランスが大味で、飛び道具は攻撃範囲が
広く、空中コンボの途中で交代して更にコンボが繋がったり、削りダメージが高い３人同時超必殺技攻撃ができる
など、ちょっとした隙で一気にHPを奪われてしまうのはいまいちバランスが悪い。
また、攻撃ボタンはパンチとキックに分かれていないためにやりにくく、ラスボスは無駄に固く、ガード不能技を
仕掛けてくるなど、やたら理不尽に強いのがうざい。
このシリーズでは毎回ラスボスが変形したり巨大化したりするが、格ゲーというのは別のキャラで繰り返しプレイ
するわけで、この手のテンポを損ねる変身は必要なく、もう少しサクサクと遊べるようにすべきだろう。

更に、今回は有料DLCがあり、ジルとシュマゴラスを使うには各500円も払わなければならないぼったくり仕様で、
しかもこの２キャラ、ソフトが発売する前に発表するという意味のわからないことをしてしまい、ソフトにわざと
収録しないで別売り販売をしていることがバレてしまったのは非常に痛い。
最近はこのようなデータの切り売りが当たり前のように増えてきているが、後から追加で作ったならともかく、
最初から出来ているキャラをわざと別売りにするようなやり方は姑息であり、いい加減にやめるべきだろう。

とは言え、ディシディアと同じくカプコンやマーヴルのキャラが多数登場するお祭りゲーとしては良い出来で、
原作のマーヴルコミックはそれほど知名度は高くないが、スパイダーマンやX-MENなどの映画化されたキャラは
日本でも馴染みのあるものであり、カプコンキャラでは、魔界村のアーサーやバイオハザードのウェスカー、
デビルメイクライのダンテが登場したり、バージョンアップ版のアルティメットではストライダー飛竜やレッド
アリーマー、フランクなどが使えたり、超必殺技はコマンド＋ボタン二つで発動するため、スパ４などに比べて
操作が簡単なのも良く、格ゲーとしては大味だが簡単な操作で派手な演出を楽しめるという意味ではまあまあ
面白いゲームに仕上がっていると言えるだろう。