俺的微妙ゲーその162『スーパードンキーコング』

スーパードンキーコング
横スクロールアクションになったこのドンキーコング、微妙である。

このゲーム、スーパーファミコンだがグラフィックが非常に良く、光沢のあるリアルなキャラや、森林や海の美麗な
背景など、今プレイしても非常に良くできており、基本のアクションは平凡だが、ローリングしながら敵を倒したり、
敵を連続で踏んで倒していくのはテンポが良く、ステージの長さも丁度良く、マリオのコインのようにバナナを
取得していく要素や、タル大砲という方向を決めて打ち出すギミック、サイに乗って敵を吹っ飛ばすアクションなど、
色々と爽快感のあるステージ構成は、非常に良くできていると言える。

しかし、マリオのようなパワーアップ要素がないために攻撃はいまいち物足りず、ディディーの方が使いやすいために
ドンキーを使うメリットがなく、自動で進むトロッコステージはジャンプのタイミングがシビアで、360度回転する
タル大砲はタイミングが非常につかみ辛く、踏むとはじかれる雑魚がいたり、ラスボスはやたら長かったりと、
難易度が高い。
また、セーブはキャンディーコングがいる場所に行かないとセーブができないため、そこまで進めずに全滅した場合は
またエリアの最初からやらなければならず、非常に面倒くさい。
この辺は、どこでもセーブをできるようにするなど、何とかして欲しかったところだろう。

その後、２では滞空できるディクシーコングが加わってより遊びやすくなったが、相変わらず難易度が高く、３では
マップを船で行き来する余計な要素が入ったりステージも劣化するなど、いまいちなこのシリーズ。
久々に出たドンキーコングリターンズは即死だらけになって更に難易度が高くなるなど非常に残念な出来だったが、
WiiUで出る次回作では難易度はほどほどにして、タル大砲を超えるような面白いギミックを取り入れるなど、
進化したドンキーコングを見せて欲しいものである。