俺的微妙ゲーその154『プリンス・オブ・ペルシャ 忘却の砂』

プリンス・オブ・ペルシャ 忘却の砂
PS3と360で出た(PSP版は別物)このアクション、微妙である。

このゲーム、アサシンクリードのアスレチックステージを発展させたようなゲームで、壁走りや柱へのつかまりからの
ジャンプ、鉄棒の連続ぶら下がりなど、様々なアクションを楽しめるのは良く、段々と色々な要素が増え、
失敗しても時間を戻せるようになったり、水を凍らせて壁や柱にしたり、敵がいる方向に空中ダッシュができたりと、
遊びやすく楽しい仕掛けが色々と詰まっているのは中々面白い。
また、戦闘は単調だが、今までのようにもっさりはしておらず、イージーでは敵も固くなく、パワーアップで魔法の
ようなものが使えたりと、そこそこの爽快感が楽しめるのは、進歩したと言える。

しかし、壁走りはＲ２ボタン、水の氷化はＬ２ボタンと若干やりにくく、ステージは全体的に水増し感が強く、
世界観は一つの建物の中を進むだけでスケールが小さく、レバーを回して謎を解くような面倒な仕掛けがあるのは
邪魔で、壁を走って反対側にジャンプして鉄棒にぶら下がって進むような場所が何度も何度も登場するのは流石に
飽きてくる。
プレイ時間を増やすためにこうなったのだろうが、水増しして長くするぐらいなら素直に短くしてスッキリ終わった方が
ましであり、ストーリーを短くしたとしても、より難易度の高いアスレチックステージを楽しめるようなモードも
用意すれば、クリア後もそれなりに遊べるようにはなったことだろう。

とは言え、即死だらけで難易度が高すぎた初代や、アクションがつまらなすぎた前作よりは大分遊びやすく面白く
なった今作。アサシンクリードは相変わらずマップが無駄に広く、アクションももっさりで進歩が見られないが、
今後は箱庭ではなく、バトルや多彩なステージを楽しめるようなシンプルなアクションを、ユービーアイソフトには
出して欲しいものである。