俺的微妙ゲーその148『バイナリィランド』

バイナリィランド
ハドソンが出したこのパズルゲーム、微妙である。

このゲーム、片方のキャラを動かすともう片方のキャラが左右対称に動くというシステムで、両方のキャラを上手く
操作してゴールに同時に導いていくのはまあまあ面白い。
しかし、敵は蜘蛛は倒せるが炎の敵は倒せず、蜘蛛の糸に絡まると自力では脱出できず、いちいち助けにいかなければ
ならないのは面倒で、ステージは色々あるがどれも同じようなものばかりで敵の種類も少なく、すぐに飽きる。
また、左右対称の操作も難易度が上がる内に段々とうざくなってきてやめたくなってくる。
ここは、もう少し飽きさせないようなギミックを入れたり、片方のキャラだけを操作して進むような普通のステージも
用意すべきだっただろう。
とは言え、BGMで流れるサティのJe Te Veuxは心地良く、可愛いキャラクターなど、ほのぼの感のある今作。
当時のゲームとしてはまあまあ遊べる良い出来になっていると言える。

それにしてもこのゲーム、ある操作をするとKIKU MEGU LOVE STORY!というメッセージが出るらしいが、これが当時
社内恋愛中であった開発者の名前というのだから驚く。プライベートなことを商品の中に入れてしまうのだからこれは
凄いことだろう。
他にも、ドラクエ１のゆうべはおたのしみでしたねや、FF4の開発室、えりかとさとるの夢冒険の開発者の愚痴 など、
違う意味で面白い隠し要素。最近ではアンチャーテッドにもあったらしいが、ゲームで盛り上がれない糞ゲーなどは
特に、どんどん隠しメッセージを入れて、違う意味で盛り上がって欲しいものである。