俺的微妙ゲーその147『逆転裁判５』

逆転裁判５
シリーズ５作目となるこの裁判ゲーム、微妙である。

このゲーム、今回も今までどおり矛盾をついて真相を暴いていく裁判は面白く、前作では残念なことになっていた
ナルホドが復活し、重要なシーンではアニメムービーが加わるなど、まあまあ良い出来になっている。
また、今までは１度見た文章でないと文字を送ることができなかったが、今回は最初から飛ばすことが可能になり、
セーブも２箇所にできるようになるなど、色々と遊びやすくなっている。

しかし、今回もやはり余計なシステムがあり、相手のくせを探すみぬきシステムや、お馴染みのサイコ・ロック、
更に、感情の矛盾を見つけるココロスコープというトンデモ能力が加わり、これが頻繁に登場するのが最強にうざい。
証拠で矛盾を突くという論理的なゲームでなぜこういう非現実的要素を入れてしまうのか？　意味不明である。
他にも、探索画面で視点を切り替える特に意味のない要素や、ナルホドは復活したもののマヨイは登場しなかったり、
ラストの犯人の何でもありな展開やスッキリしない終わり方など、いまいちな要素も多い今作。
４のタッチを使った面倒な科学捜査がなくなり、長すぎた各パートも短くなったのはいいが、全体的にはまだ
４の方がましと思わせる残念な出来になっていると言える。

それにしても、遂に今作でもDLCを配信する予定のカプコン。しかも、コスチュームやクイズだけでなく、追加シナリオ
まで配信する始末。どうせまたすでに完成していてデータもソフトに収録されているのだろうが、この手のアンロック
商法を一体いつまで続けるのか？　もはやどうでもいいが、結局いまいちだった４すら超えられなかった今作。
そろそろ終了した方が良いのかもしれない。