俺的微妙ゲーその146『ドラゴンズクラウン』

ドラゴンズクラウン
ヴァニラウェアが開発したこのベルトスクロールアクション、微妙である。

このゲーム、カプコンが開発したダンジョンズ&ドラゴンズに似たような2Dアクションで、ファンタジーな世界観や
美麗なグラフィックは良くひたすら雑魚を倒しながらゴリ押しで進んでいくのはそれなりに面白く、レベルがありスキルを
解放して新しい技を覚えたりダンジョンで手にいれた武器やアクセサリーでキャラを強化したり、一人プレイでもCPUの
仲間を連れて冒険に行けたりオンラインで協力プレイも可能など、その辺はまあまあ良くできていると言える。

しかし、キャラクターデザインはいまいちで特に戦士系キャラはやたらごつく残念な出来でコスチュームは変更できず
色しか変更できないため同じジョブの仲間はほとんど見た目が変わらないのは個性がなく面白味がない。
また、レベルは街に戻らないと上がらずスキルはギルドでないと習得できず装備は街でしか変更できないという遊び
にくさで、装備は耐久度があったり矢は消耗品だったり魔法はちょくちょくMPを回復しなければ駄目だったり、宝箱は
仲間の盗賊にいちいち指示して開けさせなければならなかったり仲間は町に戻るたびに解散になるなど、余計な糞仕様が
多いのはいまいち遊びにくい。
しかも、ノーマルモードではレベルが35までしか上がらないという糞仕様。ハードでは65、インフェルノでは99まで
上がるが、なぜ難易度で遊びの幅を制限してしまうのか? 完全にいらない要素である。
他にも、ナレーターがいちいちしゃべってうざかったり敵の攻撃で武器を落としたり後半はワープが普通に使えず金を
払って馬車で行きたいステージに行かなければならず、ステージが少なく同じステージに行かされたり敵が急に強く
なったりなど、いまいちな今作。全体的にはまだカプコンのダンジョンズ&ドラゴンズの方が面白かったと言える。

とは言え、オーディンスフィア、朧村正、グランナイツヒストリーと数々の糞ゲーを開発してきたヴァニラウェアにしては
ましなこのゲーム。
グラフィックに力を入れすぎて開発が伸びて値段が高くなったのだろうが、ポリゴンにしていればキャラの見た目の
バリエーションを増やしたり敵の種類やステージも更に増やせたことだろう。
昔はやたら多かったが最近はあまり出なくなったベルトスクロールアクション。そろそろファイナルファイトや
ベア・ナックル、ダイナマイト刑事の新作なども、出して欲しいものである。
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