俺的微妙ゲーその142『逆転検事＆逆転検事２』

逆転検事＆逆転検事２
逆転裁判に登場する検事の御剣怜侍が主人公になったこのゲーム、微妙である。

このゲーム、逆転裁判と違ってキャラを実際に動かして調査をするのだが、それ以外はほとんど変わらず、
裁判はないものの、裁判のようなことを事件現場で行ったりと、結局同じような内容のゲームになっており、
やはり一つ一つの話が長く、文章の速度を変更できないためにテンポが悪く、２作目ではロジックチェスという
証言者から証言を引き出す駆け引きのようなものが加わり、これのせいで更にテンポが悪くなって非常にうざい。

また、ストーリー自体は悪くはないが良くもなく、裁判の演出がないせいか特に盛り上がりもなく、
主人公がクールなキャラなせいで必死さや熱さが薄まっており、キャラをいちいち動かして捜査する必要性も
あまり感じられない今作。
結局、逆転裁判シリーズを超えられないいまいちな外伝シリーズになっていると言える。

とは言え、逆転裁判シリーズに登場したキャラが再登場したり、色々な国が登場したりと、スケール的には
逆転裁判の世界をより広げたこのシリーズ。 　　はっきり言ってこの外伝シリーズはもうお腹いっぱいだが、
近々発売される逆転裁判５ではサクサク進むテンポの良い内容にして、余計なシステムは入れず、シリーズダントツで
面白いと呼べるような、良いシナリオの作品にして欲しいものである。