俺的微妙ゲーその135『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』

ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島
ディスクシステムで出たこのアドベンチャー、微妙である。

このゲーム、桃太郎や浦島太郎やかぐや姫、一寸法師などの色々な昔話が融合したようなストーリーで、
桃ではなくカップ麺のようなものから生まれたり、金太郎がサングラスを掛けていて英語をしゃべったりなど、
ユーモアのある要素も入っており、拾ったアイテムを使用することで先に進める謎解き要素など、それなりに
アドベンチャーとして楽しめるものになっている。

しかし、見た目とは裏腹にバッドエンドが多く、泥を火で固めたり、蛇を刀で攻撃したら死んだりと、いまいち
納得のいかない部分も多く、二人のキャラを上手く切り替えないと進めなかったり、早くコマンドを選ばないと
ゲームオーバーになるシーンがあったりと、なかなか難易度が高い。
また、何かコマンドを選択するたびに巻物のようなウインドウが動くが、ここはもう少しテンポ良く進んで欲しかった
部分であると言える。
とは言え、昔話という馴染みのある題材を使った温かみのある今作。ファミコン探偵倶楽部と並び、ディスクシステムを
代表するゲームに仕上がっていると言えるだろう。

その後、西遊記を舞台とした遊遊記という似たようなアドベンチャーが出たが、キャラが更に増えて難易度が高まり、
ストーリーはいまいち面白味のないものになるなど、劣化して終了したこのシリーズ。
スーパーファミコンでは外伝的な平成 新・鬼ヶ島が出たが、遊びやすさやグラフィック、演出などは良くなったものの、
つまらないミニゲームや戦闘が加わったのは残念なものがある。
最近はこの手のテキストアドベンチャーを全く出さなくなった任天堂。そろそろ赤ずきんや白雪姫などが登場する
世界の童話を題材としたアドベンチャーを出して欲しいものである。
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