俺的微妙ゲーその127『レイトンVS逆転裁判』

レイトンVS逆転裁判
レイトンと逆転裁判のキャラが共演するという特に求めていなかったこのコラボゲーム、微妙である。

このゲーム、シナリオは逆転裁判シリーズと同じく巧舟が手がけており、最初の現実世界での裁判パートは
今までと同じで、その後の裁判もファンタジー要素はあるものの、一応論理的に矛盾を突いて真相を暴いていく
作りになっており、剣と魔法の世界観や教授が凄いことになる意外な展開など、それなりにストーリーも
楽しめる良い出来になっていると言える。

しかし、やはりファンタジー要素があるため、魔法で透明になっただの魔女が出現しただのとありえない要素が
多く、しかも終盤ではレイトンではお馴染みの超トンデモな解決で終わるのは納得のいかない部分であり、
序盤の動く石像や誰も見ていないはずなのに変化したヤギや、暗示をかけただの触ればバレそうな機械など
突っ込みどころも物凄く、声優は芸能人ばかりで特にナルホドの声はかなりひどく、
街の探索中に発生するナゾ解き要素は相変わらず面白くないなど、いまいち駄目な要素が多い。
裁判でもコインを使えばヒントが見れるなど遊びやすいのは良いが、全体的にレイトンの要素が足を引っ張っている
微妙なゲームになっていると言える。

とは言え、逆転裁判の要素が加わったことによってゲームとしては確実に面白くなった今作。
逆転裁判シリーズの中では最悪の出来だが、レイトンシリーズの中では最高傑作と呼べるかもしれない。
現在開発中の逆転裁判5。シナリオは巧舟ではなく、感情を読み取るつまらなそうなシステムが加わるなど、
微妙なものになりそうだが、少なくとも評判の悪かった逆転裁判4よりは良いものにして欲しいものである。
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