俺的微妙ゲーその119『ヴァンパイア＆ハンター１＆２＆セイヴァー１＆２』

ヴァンパイアリザレクション
ドラキュラや狼男、フランケンシュタインなどのキャラが戦うこの格ゲー、微妙である。

このゲーム、スト２などに比べてアニメーションが豊富で、攻撃方法も大胆なものが多く、サスカッチでは敵を
凍らせたり、ビシャモンでは敵を真っ二つにしたり、ザベルは体を変化させてチェーンソーを出すなど、
なかなか見た目にも面白く、小中大の攻撃を組み合わせたチェーンコンボなどは非常に爽快感がある。
また、ES必殺技という必殺技の強化バージョンが始めて登場し、追い討ち攻撃もできるなど、色々と攻撃方法も多く、
ヴァンパイアハンターではドノヴァンとレイレイが登場。
ヴァンパイアセイヴァーではジェダ、リリス、バレッタ、キュービィの４体が追加され、
キョンシーのレイレイは暗器を使った攻撃が楽しく、残酷な技が多いジェダや赤ずきん風キャラのバレッタは
見た目に反してミサイルを飛ばすなど、多彩な技が楽しめる良い格闘ゲームになっていると言える。

しかし、初代やハンターのラスボスのパイロンはやたら強くて難易度が高く、セイヴァー以降に登場した
ダメージを持ち越して戦うラウンドシステムはいまいちメリハリが付きにくく、一定時間特殊能力が追加される
ダークフォースは効果が複雑でわかりにくく、必要性があまり感じられない。
また、セイヴァーではフォボス、パイロン、ドノヴァンが削除。
ヴァンパイアセイヴァー２では　ガロン、オルバス、サスカッチが使えず、
ヴァンパイアハンター２ではジェダ、リリス、バレッタ、キュービィが使えないなど、とにかくキャラがコロコロと
入れ替わってややこしい。容量の都合らしいが、この辺はもう少し何とかして欲しかったところだろう。
とは言え、スト２シリーズとはまた違った面白さのあるこのシリーズ。セイヴァー２、ハンター２を最後に
新作が出なくなってしまったのは非常に残念なものがある。

それにしても、最近出たヴァンパイアリザレクション。HD化したのは良いが、なぜかヴァンパイアハンターと
ヴァンパイアセイヴァーのセットのため、やはり全キャラを同時に使えない中途半端なものとなっているのが痛い。
なぜ普通に全キャラが使えるヴァンパイアクロニクルやダークストーカーズコレクションのアレンジバージョンの
ようなものを出さなかったのかわからないが、最近は全く新作が出ていないだけに、そろそろスト４のように
グラフィックを一新した続編を出して欲しいものである。