俺的微妙ゲーその114『nintendogs+cats』

ニンテンドッグス+キャッツ
犬だけではなく猫も飼えるようになったこのゲーム、微妙である。

このゲーム、動物のグラフィックや動きは良くできており、毛皮のもこもこ感や顔の造形はDS版よりパワーアップし、
動きもパターンが増えてより自然な挙動になるなど、その辺は順当な進化を遂げている。
しかし、今回は動物に直接タッチするのではなく、下画面に出る影をタッチするようになったために若干距離感があり、
散歩は行きたいルートを自由に選べなくなり、芸のコンテストはARカードが必要になるなど謎の改悪具合がうざく、
家具を置けるようになったが部屋の４すみにしかおけず、相変わらず１度に３匹までしか飼えず、動物同士で
じゃれ合う動きなどが少なく、リサイクルショップは素材を集めないと手に入らないものがあったり、
散歩は同時に全部連れて行けなかったりと、続編にしてはいまいち良くなっておらず、微妙な出来となっている。

そして、前作もそうだったがこのゲーム、成長要素がない。いくら毎日エサをあげても成長しないというむなしさ。
そのため、コンテストで優勝した後はもはややることがないという状態に陥り、飽きる。
他にも、もっと色々な場所を散歩できたりオンライン上で別のユーザーのペットを見たりできれば色々と遊びも
広がりそうだが、現状ではできることも少なく、非常に物足りない今作。ロンチであまり時間を掛けられなかった
のだろうが、もう少し頑張って欲しかったところである。

とは言え、それでもこの手のペット系シミュレーションの中では良くできている今作。
次回作がいつ出るかわからないが、より多くのペットを飼えたり、成長要素を取り入れた続編を出して欲しいものである。