俺的微妙ゲーその110『迷宮組曲 ミロンの大冒険』

迷宮組曲 ミロンの大冒険
このゲーム、迷宮を探索しながらお金を貯めてアイテムを購入し、徐々に行ける範囲を広げていくというもので、
隠されたアイテムやコインを入手したり、シャボン玉を上下に打ち分けて攻撃するアクションはなかなか面白く、
ゆったりとした心地よいBGMや音符を集めるボーナスステージなど、色々とセンスを感じる良い出来になっている。

しかし、攻略手順はかなり複雑で、あるアイテムを取っておかないと仕掛けが発動せず、中盤以降は敵の攻撃や
トラップなどのダメージが激しく、地形もどんどん複雑になるなど難易度が高く、ファミコンとは言え、
セーブもパスワードもなく、そこそこ長い道のりをぶっ続けで攻略しなければならないのはかなり辛いと言える。
とは言え、徐々にアイテムでキャラを強化していく過程はゼルダの伝説に通じる楽しさがあり、
当時のゲームの中ではまあまあ良くできている作品と言えるだろう。

その後、今作の主人公が活躍するドレミファンタジーというゲームが出たが、平凡すぎる横スクロールアクション
になり、今作の面白さがことごとく消え去ってしまったのは非常に残念である。
ファミコン以降は、あらゆるハードで桃鉄やボンバーマンを連発していたハドソン。もう少し、ブランドを
大事にしつつ、今作のような味のあるゲームを育てていれば、違った未来が開けていたのかもしれない。
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