俺的微妙ゲーその108『Dの食卓』

3DOなどで出たこのゲーム、微妙である。

このゲーム、全編フルCGムービーで構成されており、今見るとしょぼいが当時としては非常に綺麗な
グラフィックを実現しており、リアルで不気味な館を謎を解きながら進んでいくのはなかなか面白いものがある。
また、主人公はしゃべらないが、息づかいや呻きなどで上手く恐怖感を演出しており、効果音の使い方や
フラッシュバックシーンなど、センスを感じる良い出来になっていると言える。

しかし、全てムービーにしたために自由に動きまわれず、移動もゆっくりなため、テンポが悪い。
しかもこのゲーム、セーブができず、2時間以内にクリアしないと駄目という最悪の糞仕様。
これのせいで、1度目は大抵タイムオーバーになるため、また最初からやり直す羽目に陥る。
また、ラストでは行動によってエンディングが変わるが、両方見るためにはやはり最初からやらなければならず、
他にも一部で発生するQTEのタイミングが難しかったりと、いまいち遊びにくい。
とは言え、当時色々出ていたCGアドベンチャーのMYSTや真説・夢見館、RAMPO、七つの秘館などに
比べれば難易度のバランスや臨場感の面で、よくできていると言えるだろう。

今作を作ったワープはその後、敵が見えないつまらないエネミー・ゼロ、グラフィックがなくストーリーも
しょぼいリアルサウンド~風のリグレット~、恐怖感はあるがエンカウント戦闘がうざくエンディングが意味不明な
Dの食卓2を出して消えたが、Wiiウェアで人間を投げてバランスを取るパズルゲーム、きみとぼくと立体。を
出して復活。やはり面白くなく、再びゲーム業界からは距離を置いているようである。
一時期はかなり話題になった代表の飯野賢治。ゲームとしてはいまいちだが、センスはあるだけに、
CGホラームービーなどを作って発表して欲しいものである。
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