俺的微妙ゲーその106『りき伝説』

りき伝説
くにおくんのライバル、りきが主人公になったこのゲーム、微妙である。

このゲーム、以前に出た熱血硬派くにおくんすぺしゃるを流用して作ったという感じで、キックやパンチ、
投げなどで戦うバトルや、新しい技を覚えたりステータスを強化したりなど、その辺はそれなりに面白く、
ストーリーはりきがくにおに出会う以前の話で、平凡だが不良漫画風の王道的な内容となっている。

しかし、舞台などがほとんど使い回しで新鮮味がなく、ボスや敵の種類が少なくてボリュームも薄く、
技はやたら値段が高いものがあったり、装備アイテムは一つしか装備できなかったり、どの食べ物を食べると
どのステータスが上がるのか買ってみないとわからないなど、相変わらず遊びにくい部分が多く、
今回はバトルロイヤルなどのおまけ要素がなく、ストーリーをクリアしたら終わりというのもいまいち物足りない。
また、アドバンスで出た熱血物語exと比べると効果音や必殺技などいまいち気持ち良さが薄く、
画面の端のかなり手前で画面が切り替わってしまうのも、何とかして欲しい部分であると言える。

それにしても、現在くにおくんシリーズの版権を持っているミリオンと、Wiiウェア版どっじぼーるなどを
開発したミラクルキッズ。いまだに版権の問題で揉めているらしいが、ゲームの出来としてはミラクルキッズの
方が良いだけに、きちんと和解して面白いものを作って欲しいものである。