俺的微妙ゲーその102『探偵・癸生川凌介事件譚 仮面幻影殺人事件』

探偵・癸生川凌介事件譚 仮面幻影殺人事件
DSで出たこの推理ADV、微妙である。

このゲーム、オーソドックスなコマンドADVで、操作性は良くテンポ良くサクサク進み、ネットと現実で巻き起こる
殺人事件という題材も面白く、徐々に明らかになる謎やトリックなどもまあまあ良く出来ているのだが、
キャラクターデザインはいまいち無表情で緊迫感がなく、最初のネットゲーム内の操作が面倒だったり、
多少分岐する部分がある割にはセーブが一つしかないなど、いまいちな部分も多い。

また、ところどころで推理する部分もあるのだが、プレイヤーはあくまでワトソン的存在で、
結局は名探偵が勝手に推理してしまうために置いてきぼり感があり、特にラストは意外性はあるものの、
いまいちスッキリしない感じで終わるのは納得がいかない。
やはり、推理ゲームならば自分の手で解決したいところだろう。

そもそもこのシリーズ、ケータイアプリで色々と出ているが、どれも結末が強引で事件もしょぼく、あまり面白くない。
全てをプレイしたわけではないが、この内容ならその辺の推理小説を読んだ方がましと言える。
とは言え、シリーズの中では一番ボリュームもあり、よく出来ている今作。ミニゲームがうざすぎるダンガンロンパや、
ストーリーがつまらなすぎる真かまいたちの夜に比べれば遥かに出来は良く、デザインを一新して、
もう少し続編を家庭用で色々と出していれば、人気が出たかもしれない。
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