俺的微妙ゲーその8『Fable2』

世界的有名クリエイター、ピーター・モリニューが手がけたというこのゲーム、微妙である。

このゲーム、遊びやすさという面ではかなり良くできている。
基本的にクエストをこなして進むアクションRPGだが、クエストが発生する場所はメニュー画面で
常に確認でき、具体的な場所も、光の線をたどって行けば辿り着く親切仕様だ。
更に、一度行った場所には瞬時に移動可能。走る移動速度も軽快で、攻撃も早く、
戦闘で死んでも、経験値は減るが何度でも復活可能。遠距離武器はボタンを押すだけで
自動的に敵に当たるなど、非常に易しいゲームである。

しかし、このゲーム、RPGにとって重要なストーリーがしょぼい。
序盤の子供時代はきちんと描かれているが、大人時代は3人の仲間を集めてボスを倒しにいくだけ。
仲間の内面の描写などもなく、面白いイベントも特にない。
ラストも非常にあっけなく、エンディングも一瞬で終わる。
金を溜めて家を買ったり、ペットに作法を覚えさせたり、結婚して子供を作ったりと、
本筋以外では色々できるものの、軸となるストーリーがこれでは、非常に物足りない。

また、アクションも、キングダムハーツやゴッドオブウォーなどの他のアクションと比べるとしょぼい。
魔法は色々あるものの、どれも似たようなものばかりで、回復魔法もない。
武器での攻撃もバリエーションが少なく、ペットのモーションに力を入れるならここをもっと頑張れよ、
と言いたくなる。

しかし、ひたすら銃を撃って進むだけのMass Effectや、やたらマップが広くて縛りの多いFallout3に
比べれば遊びやすく、最後まで一応楽しむことはできた。
最近は日本のRPGでも遊びにくいゲームが増えているが、遊びやすさ、という面ではこのゲームを
参考にして欲しいものである。
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